数年前からレトロブーム、昭和歌謡ブーム、シティポップ論争などをニュースやSNS、自分の周りでもそう言う人達を見るようなった。
ぼくの好きな音楽が評価されるのかと思ったら何かがおかしい。
まず言わせていただきたい。古いものでも新しいものであっても、必ずいいものとは限らない!!
例えば、カセットで音楽を今一度聴く文化。面白半分で体験するくらいは良いと思うんですけど、今の世代の中にはこれこそが至高という人が多い。なぜ?!!!
当時を生きていた人が懐かしむのは分かるんですけど、若者がこのノイズの乗った暖かい音、サイコーというのは本当かよ?お前の耳は大丈夫か?とその人の耳を疑います。
そもそもカセットの音がCDよりそして今みんなが聞いてるmp3であったりハイレゾよりいいわけがないのです。
しかもそういう事を言っておきながらイヤホンは大して音も良くない、数時間しか持たないワイヤレスでカッコつけたりと矛盾が多すぎます。
本当の音楽好きはずっと音楽を聴いているのだ!!爆音でな!
またレコードプレイヤーを持ってないのにレコードを買う若者もカッコつけでやってるのが丸見えすぎてしんどいです。
その行為に何の意味があんの?
部屋に飾ったりして一丁前を気取ってますが一度も聞いた事ないのはどうなの?
しかも漫画Beckに出てくるようなちょー有名どころしか買わないし。(ちなみに僕はBeckがめっちゃ好きで何度も読んでます)本当に流行りに乗ってるだけなんだなぁと思ってしまう。
まぁ何が言いたいのかというと、この今のトレンドはレトロのような偽物を追いかけているブームという事です。
昭和のアニメキャラクターっぽい変なの。古臭い風だけのボソボソ声の魂のこもってない音楽。ダボダボの量産されてる安い古着っぽくもない何か。こんなもんばかりです。
結果的に何一つ本質をつけてないのです。
初めの話に戻りますけど古いから良いのではありません。昔のものでも本質をついていた。今でも通用するくらい素晴らしい発明、デザイン、音楽だから残っているのです。
中身のパクリなんてすぐ消えてしまう。
そして気に食わないのは、マスコミもメディアもみんなレトロにあやかっているところでしょうか。こんなもんで最近の若者はいいんだろみたいな。
僕からすると自分たちの時代で新しい世界を作って欲しいです。悪いこと(何とは言わないけど)ではなくてね!
ここまで熱く語るのは僕自身も昔ものが好きだからです。もちろん幻想を抱いている部分もあります。スマホだってありません。不便なことは多いでしょう。
でも今でも通用する素晴らしい音楽や文化がありました。
こんな風になったきっかけは、レトロブームの遥か前、僕が小学生ぐらいの頃です。当時はゲスの極み乙女やゴールデンボンバー、セカオワなどがとても流行ってました。ただ当時の僕には歌詞がわかりづらかった。私以外私じゃないのと言われても意味がわかりません(今なら何となく分かるけど)。なんだかしっくりこなかったのです。みんなはあんなにハマってるのに何でだろ。そう思いつつ色んな音楽を聴いていました。
でもしっくりハマったアーティストたちがいました。ミスチルやスピッツ、奥田民生、ユニコーン、斉藤和義、山崎まさよし、小沢健二、ブルーハーツ、ジュディマリ、aiko など90年代の音楽を盛り上げた人達です。そこから歌謡曲にもはまり筒美京平さん、松本隆さんにも興味を持つようになります。
そうこうしてたら父親にJellyfish 、Teenage Fanclub 、Todd Rundgren を教えられて洋楽にどっぷりとつかっていくようになります。
そうして捻くれパワーポップオタクが完成しました笑。話が脱線しました。
責めたいわけじゃないんです。レトロ好き、クラシックロック好き、昭和好きを語るなら、偽物だけじゃなくて本物を知って欲しいです。きっと知らないだけだから。ぼくも色んな人に教わったし調べました。最初から知っていたわけではありません。
でもそこには本当にすごいものがあるしあなたにとってきっと没頭できるくらい好きなものが見つかると思います。それでは。