覆水盆に返らず

さすらいの宅録ッカー

I want you

あなたの事ばかり考えすぎて考える事以外せずにいたらあなたはあいつの彼女になっていた。いやまぁでもよく考えりゃそうなってしまったのは当たり前だよな。あいつは俺が妄想をあれこれ膨らませてる間に食事に誘い、色んなとこにデートに行き、優しいふりをし君のふわふわな話にテキトーに相槌を打ち、その場のよく分からん少し照明を落とした暗いお洒落風なスポットの雰囲気で彼女の心を落としたのだ!!


というのはあくまでも僕からの目線である。彼からしたら一世一代の恋の成功の瞬間かもしれない。あいつだって悪気があって付き合ったわけじゃない。好きだったから付き合ったのだ。いやぁ、そうなんだけどさ。そうなんだけど…そうなんだけど……そうやってまた妄想を膨らまし続ける少年。